政局相場
早期解散という噂で、円安株高に振れている。中国のレアアース規制は本格的になりそうだが、在庫もあるため、その間になんとかなるだろうという予測か、あまり株価には影響していない。むしろ、高市政権の安定化と積極財政の方が材料になっている。株価の動向はなんともいえないが、円については、もし早期解散ならほぼ円安と決まったと考えて良いと思う。高市政権が安定すれば、日銀はますます金利を上げにくい環境になる。また、財政的な面から、インフレ懸念も強まり、長期国債は売られる。日本国債の利回りがあがっても、それをめがけて資金が国内還流するような流れには見えないのである。
西半球は俺のもの
昨日の米国国務省のツイートほど驚かせるものはないだろう。This is our hemisphere" (これは私たちの半球だ) 最初はフェークニュースかと思って確認したほどだ。ベネズエラはひとつの例に過ぎず、これから、西半球でアメリカに必要なものは、奪っていくという宣言だ。本当にコロンビアやグリーンランドは危ないだろう。将来的には、メキシコ、カナダも危険性がある。核大国の米国が本気になれば、国際法などは問題ではなくなる。それは国内法であっても、江戸から明治など、政治体制が変われば書き換わるのと同じだ。世界の20世紀の政治秩序は、完全に終わったと言える。ここで、トランプが、NATOに対する冷淡な態度とは異なり、日本とはそこそこの関係を保っているのは、東半球の東端にある日本は、太平洋側の中間地帯であり、ここを取られると、西半球の盟主の地位にも影響があると考えているためだろう。それは、逆に中露にも言えることなので、そこを利用して日本はうまく立ち回るしかないだろう。むずかしい21世紀になりそうだ。
ベネズエラから
明けましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いします。昨年は、前半円売り、後半ドル売りに賭けたのですが、年末またドル円は上がってしまいました。前半はドル円ロングでよかったのですが、後半はショートに転じて損切りの連続。全体として自分のトレードとしては不調でした。今年も難しそうですが、無理なくやっていきましょう。
銀価格壊れた
為替はクリスマスで小動きだが、その間、貴金属価格が狂乱になっている。昨晩のNYでは、銀価格がなんと1割の急上昇で、オンスが80ドルにせまってきた。もちろんATH。中国がお正月から銀の輸出に制限をかけるとかで、とにかく、現物の品薄感が尋常ではない。前から書いているように、銀の市場は非常に小さいので、このような相場になると異常な上昇を招く。素人手出し危険相場なので、自分はやっていないが、ゴールドもそれにつれて価格上昇なので、トレードは助かっている。この上昇には、いくつかの要因がある。まず基調にある長期的な紙幣への信頼低下。短期的な現物の品薄感。COMEXでの先物取引と、現物市場との乖離による先物取引への疑問などである。特に11月にCMEのデータセンターでトラブルがありCOMEXの信頼性が問題になったことも、ひとつの要素である。このうち、現物と先物などのペーパー貴金属との乖離の問題は、他の貴金属にもあり、純金信託の金の果実(1540)のプレミアムがやたらと付いていることなども同じ現象である。
一時的ドル安か
前夜にあった財務大臣の介入を匂わせる発言から、ドル円急落。ただ、円高というよりも、ドルが単独で売られている感じ。クロス円はあまり変わっていない。ドル円のロング勢が若干ポジを縮小したというところだろう。そもそも今はクリスマス相場で、メインのトレーダーはいない。相場が薄いところでの、駆け引きのレベルだろう。クリスマス中に、もうすこしドルが売られるかもしれない。
相変わらずの現金逃避
株価が上昇しているので、いわゆるリスクオフとは違うが、とにかく、貴金属の上昇は異常。現金を持っていたくないという世界的な流れが続いている。日本の長期国債は売られているが、米国債は売り、買いともあまり動きがない点も注目したい。暗号通貨も、そこそこの動き。通貨の中ではスイスフランが一番強い。現金の中では一番ましということだろう。金利は別に高くも安くもないので、要するに安全通貨ということ、むかしの円がそうだったように。この流れはまだ続きそうなので、中期では、ゴールド、ビットコイン、スイスフランを買っておきたい。余裕があれば、シルバーもいいかもしれないが、これはかなり自己責任が重くなるトレード。果たして、世界は、この先にどんな未来を予測しているのだろうか。今の流れは、世界中が「通貨の紙屑化」を恐れているとしか思えないのである。
円安止まらず
日銀発表前からすでに円安だったが、発表後、そして植田会見後もひたすら円売り。ドルストレートの動きはほとんどないため、ドル円もクロス円も、その上昇は単純に円売りだ。この利上げはかなりの重みを持っていたはずで、次の利上げまでには時間がかかる。これで、東京も、ロンドンも円売りだったということは、円安を止める方法は、介入しかないということだ。ドル円が再度160円を目指す可能性が高くなった。やはり、日米金利差はまだあること、また、日本の実質金利はまだ低いことなど、円キャリトレードの終焉とはいかないという判断なのだろう。
運命の週となった
しばらくきわめて多忙でこちらを書けなかったが、いよいよ今週が日銀である。様々な観測から利上げ0.25%は、現時点ではほぼ確実視されていると言える。しかし、その後の見通しについては、まだ不透明だ。一旦の円高はほぼ確実だろうが、その後、また、円売りに戻るのか、あるいは、利上げによる円キャリートレードの巻き戻しによる円高の進行か、各説があってわかりにくい。155円付近にはレジスタンスがあり、ここを突き破って160円を超えて行くには相当なパワーも必要だ。
トランプ政権のNSS
日銀については、利上げ濃厚という報道が先週にあり、やや円高に振れている。とは言え、円安も強く、方向性は見えてこない。むしろ、ドルの動きで、ドル円は上下している。短期はともかく、長期的には、トランプ政権の発表した 「国家安全保障戦略2025」(NSS2025) は、全世界に衝撃を与えた。全面的なアメリカファーストの宣言であり、アメリカは西半球(北米・南米大陸)にほぼ専念するので、その他の地域はよろしくやってくれという話である。欧州はEUのようなリベラルではなく、右寄りになってロシアと協力せよというニュアンス。それがいやなら、軍事費を自分でまかなって自前で防衛しろという。アジアでは、対中は、米国は経済で中国とよろしくやるので、中国の周りの国家は自前で軍備をして守れという話。やはり、米露中のG3で世界を管理するという姿勢が露骨に出てきている。トランプの後継と見なされるヴァンスも同様の考え方なので、ますます頭が痛い。EUはおいておくとしても、日本の対中姿勢も非常に難しくなってきた。融和をはかって中国の経済圏で生き残るか、対立を続けて独自の道を歩むか、後者はかなり費用がかかる道である。
相変わらず膠着
年末相場に入ってきたが、中旬の日銀会議を前に、どっちつかずの相場になっている。ドル円の動きは、今はドル主導だが、ドルもベネズエラ攻撃、ウクライナ和平など不確定な要素が強く様子見ムードである。円も、日銀で利上げの有無も分からず、またその方向性もつかみにくい。金融面で、一番はっきりしているのは、10年債、20年債、30年債といった日本長期国債の利回りの上昇である。これが不気味に上昇している(国債が売られている)のに、為替の動きがさほどではないのが、本当に不可思議である。おそらく、日本売り(円安)と、利回り上昇による円キャリートレードの巻き戻し(円高)という相反する見通しがあり、このどちらになるか、市場が判断しかねているのだと思う。要するに、世界的に、非常に不安定な経済状態であるが、それゆえに、方向性が読めず、膠着しているということだと考えられる。FXは、今しばらくは積極的に手をだすべき相場ではない。