FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメントは承認制です。

 新やまはFX・Crypto

ナフサ危機と円危機

/ 2026-05-15 22:50

ナフサ危機は続いている。かなり代替調達も進んでいるのだが、ものの性質上、ナフサ関連の石化製品は種類が膨大だ。ほんのわずかな製品の需給のバランスの崩れから、ある種の溶剤、ある規格の塩ビパイプ、ある色のインク、ある形のプラ容器のように、個別のサプライチェーンを侵食してくる。政府が言っているように、たしかに普段のほぼ7割近くのナフサ代替はできていて、市中在庫を加えればそれなりなのだが、それでナフサ危機が存在しないことにはできない。そこに大きな認識の誤りがある。エンジンオイルの添加剤、尿素、ヘリウムなど輸入頼りのナフサ以外の物質も多い。また、この危機を認めない姿勢は、おそらく首相から出ていて、それを回りが訂正できないという状況なのだろう。カルビーのポテチ包装についての、大臣たちの「これは単なる予備的な処置で不足ではない」とする腫れ物に触るような扱いは、あきらかに、ポテチの白黒印刷をなんとかしろという首相からの叱声におろおろする姿なのだと思われる。首相が今は危機なのだと認識するティッピングポイントが何になるのか、そこが大きなポイントだろう。スーパー・コンビニの商品欠品あたりではぜんぜんだめで、たぶん、流通の大きな障害か、医療関係のトラブルあたりになるのではないか。いずれも6月中と想定している。

日本の金融・財政危機もかなりのものだ。特に、長期国債の利回りの上昇は激しいものがある。ここから円も売られているが、国債危機が激しくなると、円キャリートレードの崩壊につながり、ドル円が円高に逆流する恐れもある。どんどんと円売りを続けるのも危険だ。非常にむずかしいポイントになっている。日々の長期金利の動向、日銀の動向を見ながら、こまめにトレードしていく必要がある。ちなみに、米国債の利回り上昇も激しいので、こちらにも目を向けておくことが必要だ。とにかく、6月は、すべての相場が大きく変動しそうなので、慎重なトレードが必要だと思う。